北足立郡市医師会について

会長ごあいさつ
北足立郡市医師会会長

 北足立郡市医師会は鴻巣市、北本市、桶川市、伊奈町の3市1町に開設された医療機関に働く医師によって構成された医師会です。約110年前に創立され現在の会員数は約300名です。診療所約140、病院13(埼玉県立がんセンター、精神医療センター、北里大学メデイカルセンター、済生会鴻巣病院等)の医療機関があり、お互いに病診連携、診診連携、病病連携を行い、この地域約30万人の皆様の健康、福祉、安全の保持を願って活動し、学術講演会等を開催しています。
 当医師会に所属する鴻巣市医師会と桶川北本伊奈地区医師会はそれぞれに准看護学校を運営し、地域で働き、役立つ准看護師を養成しています。また今後来る超高齢化社会に備えての地域包括ケアシステムの一環として両地区に在宅医療、介護を支える訪問看護ステーションを設置し、同時に会員が登録していつでも誰でも安心して在宅医療が受けられるよう在宅医療連携センターも併設してあります。特にがんセンターとはがんの早期発見、早期治療の病診連携だけでなく終末期のホスピスケアの在宅医療に関しても密に連携を行っています。
 これから増加する認知症に関しては済生会鴻巣病院を拠点として各行政単位で早期発見、早期治療、ケアを行うため医師だけでなく多職種との連携を深めるための講演会等を開催し、認知症ケアネットの構築を行っています。脳卒中の早期発見早期治療、回復期リハビリの充実、在宅ケアへの移行の病診連携の強化、糖尿病の重症化対策への取組みとして会員の平準化を図るため年数度の学術講演会等開催しています。また学術委員会の中に整形外科医会がありその専門性を生かして学校保健の運動器疾患の検診を学校医と協力して行っています。
 一次、二次、小児夜間救急医療の充実、予防接種、特定検診、がん検診の充実と広域化、災害医療への備え等、3市1町の各行政と一緒に協力連携をますます緊密にしたいと考えています。

北足立郡市医師会会長 仁科 哲雄


鴻巣市医師会会長

 鴻巣市医師会は、鴻巣市内の診療所 病院の管理者及び勤務医により構成されております。
 各医療機関の日常診療とともに、鴻巣市と協力し、各種検診業務、予防接種、幼稚園や保育所の嘱託医、小中学校 高校の校医による学校保健に貢献しております。
 また夜間診療所に医師を派遣し市民の健康を守っております。
 准看護学校を経営し、講師として医師会員のほとんどが教育に当たり、次世代の医療を担う人材の育成に当たっております。
 鴻巣市も多聞に漏れず高齢化が進んでおります。これに対応すべく医師会立訪問看護ステーションの経営を行っており、訪問診療を充実し通院困難になられた場合でも今までと同じような医療が受けられる体制を構築しております。
 また地域包括ケアシステムを基本とした「住み慣れた自宅で最期まで」を実践すべく、歯科医師 薬剤師 介護職等との多職種連携を図り、在宅医療の充実をさせています。
 住民の在宅医療への疑問、不安に応えるため「人生会議しませんか」等の市民講座に講師を派遣いたしております。
 コロナ禍においては発熱外来の開設、ワクチン接種等への協力を行っており現段階では全国平均より多くの鴻巣市民がワクチン接種を終了しております。
 今後も医師会内での連携、行政との連携を密にし鴻巣市民及び周辺住民の健康維持増進に協力し続けてまいりたいと存じます。

鴻巣市医師会会長 大塚 健二


桶川北本伊奈地区医師会会長

 当地区医師会は、桶川市、北本市、伊奈町の2市1町の9病院と、83診療所で勤務・開業している医師192人で構成されています。2市1町の行政機関とともに地域の医療、介護を担っております。また、学校医・産業医として地域の学生・先生方、従業員の皆様の健康(身体的、精神的)を守るべく努力しております。
 医師会立として、准看護学校・訪問看護ステーション・在宅医療連携センターを運営しております。准看護学校は1学年35名ほどで2年間学んでいます。准看護師試験の合格率は100%と高水準です。卒後は、当地区等に准看護師として就職する学生、高等看護学校に進学する学生がおります。訪問看護ステーションには11名の看護師が勤務し、主治医と情報を共有して在宅医療で、手厚い看護を行っています。今年秋には桶川市にサテライトを開設する予定です。退院後などに在宅診療が必要になったときの相談窓口も稼働しています。
 行政からの委託事業として、コロナを含めた、ワクチン事業を行っております。検診事業としては、特定健診、人間ドック、がん検診、乳幼児検診、学童検診、教職員検診を行っております。休日診療を当番制で行い、また、午後8時から10時までの小児夜間救急診療を医師会員方の協力の下に行っています。日曜、祝日、夜間帯にもできる限り、地域の皆様が安心して暮らせるように、医療体制を構築しております。
 さて、自然災害、コロナ禍の問題もありますが、日本では2025年問題という大きな問題を抱えております。この2025年問題とは、団塊の世代が75歳以上に達する年であります。高齢者が増えれば、必然的に医療のニーズは高まります。そこで、看護師の需要が増えるわけです。2025年には200万人必要となりますが、13万人が不足すると予想されています。当准看護学校は2市1町の首長さんのご理解の元、多大な御協力の元に成り立っております。当医師会として、この地域の看護師不足対策の一助となれば幸いです。
 また、認知症患者数ですが、2020年では602万人に増加しています。認知症の前段階のMCI(軽度認知障害)のかたも多数いらっしゃいます。認知症の予防はもちろんですが、認知症になった高齢者が住み慣れた地域で最後まで自分らしい暮らしを続けるため、当医師会は、在宅診療を担う医師を登録して、訪問看護師とともに、地域包括ケアシステムの構築を進めております。
 コロナ感染症に対して、当医師会は、行政とともにワクチン接種を進めて参りました。また、地区内の大学と協力体制を構築し、学生、地域住民のワクチン接種を更に、進めてまいりました。今後も行政と協力体制を密にしてワクチン接種推進して参ります。これから、未知なる新興感染症、地震などの天災がいつ起こるかもしれません。急な変化に遅れることなく、危機管理を怠ることなく、ICTを利用して情報発信・情報共有を続け、フットワークの軽い医師会をめざして参ります。会員の先生方は、法律で定められることもなく自然な形で、かかりつけ医として努力しております。これからも、叱咤激励、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

桶川北本伊奈地区医師会会長 今成 芳郎


医師会概要
  • 名称北足立郡市医師会
  • 会長仁科 哲雄
  • 所在地〒364-0014 埼玉県北本市二ツ家 3-183
  •  TEL:048-593-1582